薄野喫茶 パープルダリア ディレクション
ART DIRECTION:野村ソウ
GRAPHIC DESIGN:野村ソウ
GRAPHIC DESIGN:杉原茉侑
SIGN DESIGN:野村ソウ
INTERIOR DESIGN:森菜摘
CONSTRUCTION:物井工務店
SIGN CONSTRUCTION:ナカ工房
WOOD SIGN:木の家具 清水宏晃
STAINED GLASS:ニーウン・ペツガラス美術研究所
FLOWER DISPLAY:グラベル
PHOTO:古瀬桂
WONDER CREWが運営する喫茶業態、薄野喫茶 パープルダリアのインテリアデザイン。札幌の繁華街すすきので長年営業されていた老舗喫茶店の跡地で、喫茶店をオープンすることになり、すすきので減ってきている喫茶店・喫茶文化を、新たな形でこの場所に築き上げていければと思いました。
席はゆっくりと自分の時間を過ごせるようなボックス席と、店員さんと話しをしながらコーヒーや料理を楽しめるカウンター席という純喫茶のようなレイアウトに。今では純喫茶・レトロ喫茶と呼ばれる店舗も、出来た当時はきっと最先端のインテリアデザインだったのだろうと思い、その考えを継承し、仕上げの色や装飾はモダンなものを選定していきました。偏光フィルムを貼った壁面パネルは、見る角度によって色が変わり、様々な表情をみせるすすきのの街、そこで過ごす自分を映す鏡のように、妖しく魅惑的な店のシンボルスポットになっています。他にも、華やかな飾り花、ベルベット生地の椅子、ステンドグラス、食品サンプルなど、純喫茶から連想する要素をモダンにデザインし配置しています。ファサードは以前の喫茶店の面影を残し、懐かしいが新しいと感じる雰囲気に。店名にあるパープルのカラーは、看板とフラワーディスプレイだけに使い、シンボルロゴと花の印象が強く残るようにしました。
今は新しさを感じるこの店が、何十年も経ってすすきのの老舗純喫茶と呼ばれるようになればと願っています。
〒064・0806 札幌市中央区南6条西4丁目1番地11
DATE:FEB. 2021
FLOOR AREA:60.78㎡
SAPPORO ADC年鑑 サイン空間部門 銅賞