薄野喫茶パープルダリア ポスター
ART DIRECTION:野村ソウ
GRAPHIC DESIGN:野村ソウ
MOTION:西内寛大
PHOTO:古瀬桂
「薄野喫茶パープルダリア」のポスターデザインを制作しました。「ススキノを写し出すようなお店」という言葉のイメージから、ポスターやフライヤーにはロゴデザインの形状に抜かれ、ピンクや紫にグラデーションがかった怪しさを感じる鏡と、食品サンプルを使ったイメージ写真を採用しています。この鏡は店内に設置されたものと同じものです。被写体の料理は本物ではなくあえての「食品サンプル」。「食品サンプル」という物自体に喫茶・レストラン業態の懐かしさを感じる要素があると感じたため、新しくて懐かしく、作り物が故の面白さを表現ができると考えました。本物の料理は来店された皆さんがSNSなどに美味しそうな写真をたくさんアップしてくれるので、それであればこちらは皆さんが本物では絶対に撮れない写真を提供したいという考えでもあります。撮影はGAZE fotographicaの古瀬さん。80年代・90年代の日本のファッションやミュージックカルチャーも感じられるような色使い、レイアウトを意識し、それらを自由な考えでトレンドを意識しながら制作したオリジナルの書体と撮影した写真を合わせています。メニュー名を上から降り注いだようにラフにレイアウトしたのは、小さく配置された方の写真が斜めになることで、昭和のシティポップが聞こえてきそうな角度になったため。山○達郎さんが聞こえてきたら嬉しいです。
モーションでは、紙に印刷されたタイポグラフィーの「前後」を可視化しています。以前から様々なプロジェクトでレイアウトする際にはタイポグラフィーには「時系列の前後」、「レイヤーの前後」「紙面上の重力」などを定着させる位置の決める根拠として設定していましたが、モーションの制作でそれがわかるようになっています。モーションは4月から正式に入社した西内が制作を担当しています。