Matine

　倶知安にあるアパート「Matine」のビルサイン、ルームサインの制作を担当いたしました。「Matine」の意味は、その昔アイヌの人々が羊蹄山のことを「マチネシリ」とも呼んでいたこと、また「街」に「根」付き、知る。というコンセプトでもあるとお聞きしています。このネーミング・コンセプトを踏まえ、どんなサインが似合うのだろうと検討を進め、建築の構造なども併せて検討し、直線的な構造に対して有機的な羊蹄山の形をそのままつけることがコントラストを生み力強くコンセプトを感じさせ、羊蹄山の美しさを感じていただけると提案。文字は頂を目指し登るようにレイアウトすることで、羊蹄山の麓の生活の中で成長していく居住者の姿を表現したものです。
　サインとして掲げられた羊蹄山の形を通して、貴重な環境、自然、一歩づつ進んでいく日々の生活について考えるきっかけを生むことを目指したデザインです。