和洋折衷喫茶 Nagayama Rest

PRODUCE:野村ソウ
ART DIRECTION:野村ソウ
GRAPHIC DESIGN:野村ソウ
GRAPHIC DESIGN:加藤百香
GRAPHIC DESIGN:杉原茉侑
INTERIOR DESIGN:岩田拓
INTERIOR DESIGN:森菜摘
PHOTO:古瀬桂

 永山記念公園内にある、旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮内にカフェを作るプロジェクトのプロデュース、ブランディング、インテリアデザインを担当いたしました。北海道有形指定文化財でもある旧永山邸で何ができるか。この施設を有効活用したいというプロジェクトから、活用していくには人の流れを生み出さなければいけないと感じ、施設の特徴でもある「和洋折衷」をコンセプトとしながらも、温故知新で新旧も折衷した様なコンセプトでカフェを作っていきました。
 活用していくということはやはり使われなければいけない。カフェができる前、2年前にこの施設に何度か足を運びましたが、その時にこの文化財施設内に訪れていた人はみたことがありませんでした。この文化財にたくさんの人を呼び込み新しい人の輪を作らなければならない。とても大きな課題でしたが、新しい風を吹き込んだことで、リニューアル後にたくさんの人が訪れる施設になり、有効活用をしっかりと始めることができた様に思います。カフェができてから、この文化財はインスタグラムでもタグづけられる様になり、ツイッターでもおしゃれカフェの仲間入りをし、「文化財」という言葉も若い層にまで広がることになりました。
 もっとおしとやかに、静かに広めていく方法もあるかもしれませんが、今の人たちがこの場所に期待し、大切な時間に訪れることは間違いなくいいことです。こういったプロジェクトの中でグラフィックデザイン、インテリアデザインの力が大きく働くことは、私たちが大量消費社会の中で生きながらも、歴史に関わり文化を作り出していく中で役割を果たしている様に感じ、とてもいい経験になりました。
 施設の管理はノーザンクロス様が請け負っています。ノーザンクロス様のお声がけでこのプロジェクトに参加することになりましたが、始まったばかりのこのプロジェクトが地域に根付く様に、地域の皆さんのために、協力して活用案をもっと掘り下げて生きたいと思います。
 スタジオワンダーでは業態企画以外にもメニュー設計やスウィーツの企画、フルーツサンドやパフェ、プリンアラモードの盛り付け、テーブルウェアの提案、撮影ディレクションなど幅広くお客様が感じられる印象に関わる部分をデザインしています。

〒060・0032 北海道札幌市中央区北2条東6丁目2
 

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